Things I Didn't Know

ミュージカルが好き。歌とダンスと物語が好き。定期的にソウルへ行きます。

BTS沼に落ちたのは必然だった

どうしよう、私の人生さらに楽しくなってしまう。

って叫んだら家族に呆れた顔をされたけど、フォロワーさんたちは私の新たな沼との出会いを祝福してくれますよね??しばらく浅瀬でちゃぽちゃぽ遊んだのち、いきなり頭までドボンと落ちました。私を知ってる人には結構びっくりされそうですが、私もめっちゃびっくりしてます。でもよくよく考えると、この出会いはLike a 方程式だし宇宙の摂理だしすべては偶然じゃないから~~~(熱唱)って気がしてきます。

 最新アルバムのリード曲のMVは1週間で1億回再生とかいう意味わからんことになっている…。
今や地球規模の売れっ子なのでわざわざ私が紹介するまでもないですが、私の友人やフォロワーさんたちの中には「誰?」という人もいると思うので念の為こちらの紹介記事を貼っておきますね。


最近、米ビルボードのアルバムチャートで1位取ったらしいです。すごいね!

 

このブログは、2つの目的のために書いています。

1つ目は、フォロワーさんたちに沼落ちを宣言するため。

めっちゃ現場行ったり、ツイッターBTSの話題ばかりになったり…ということにはならないと思いますが、韓国ミュージカル界隈はK-POPに詳しい方が多いので好きな方はいろいろ教えてください!というお願いです。

2つ目は、自分で自分の沼落ちの理由を考えるため。

なぜ自分はそれを好きになったのかということを考えるのが好きです。あと流行しているものについて、それがなぜ今流行っているのか、どういう人たちに好まれてるのかを考えることも好き。流行には絶対に理由があると思うし、たとえ自分は1ミリも魅力を感じないものであっても、それを考えることによって自分自身の好みを知ることができるのは良いことです。BTSアメリカでブレイクしたと知った時、「これまでのK-POPアーティストにできなかったことをこの人たちができたのはなぜだろう?」と疑問に思いました。それが今回自分の沼落ちについて考えてみたことで、少しだけわかったような気がします。

それにこれは、今考えておくべきことだと思いました。好きになってから時間が経ってしまうと、愛着が湧いて客観的な視点を失ってしまうじゃないですか。だから、外野とファンの間くらいにいる今のうちに考えてみようと思った次第です。でも正直、日に日に正気を失ってきててやばい。物心ついた時からずっと何らかのオタクとして生きてきて、これまで何度も沼落ちを経験しているからわかるんです。やばいやつだって。ほんと好きだわ、この人たち。もう今くらいが客観性を保てる限界かもしれないね。

私は音楽やダンスのことについて専門的なことは何も知らないし、興味を持ってからの短い期間に観たものから感じたことを話すことになるので、勉強不足な部分が多々あることについてはご理解いただければ嬉しいです。

 

◆ 歌って踊る人間を観るのが好きだ

生まれてこの方、私の趣味生活の軸にこれがあると思います。どちらかというと歌寄りですが、「踊る人間を観たい(特に群舞)」っていう欲求は常に持ってて、定期的にダンスグループにハマってきた歴史があります。はじめてK-POPにふれた時は衝撃的で、こんなに歌がうまい人がごろごろいて、みんなダンスが揃っていて、個性的なサウンドや振り付けがどんどん出てくる世界があるなんて凄い!ってものすごく感動しました。少女時代やBIG BANGはファンクラブにも入ったしツアーにも何度か行ってます。

少女時代をがっつり追うことはなくなっても、「踊る人間」の定期摂取は私にとって絶対に必要なことで、2ヶ月に1度くらいはK-POP動画の巡回をして流行ってるグループの新作を観てみる…みたいなことをやってました。ここ1~2年で一番聴いてたのはRed Velvetですかね。どちらかというと女の子グループが多いです。歌って踊るところを観られさえすればそれでいいので、<Russian Roulette>とか200回くらいは観てんじゃないかと思うくらい大好きだけど、メンバーの名前は未だに一人もわかりません。

で、BTSも当然“定期巡回”にて観てました。特に昨年アメリカで人気爆発してからは注目していて、<DNA>とか、<Not Today>とか、何度か観てたんですよね。ダンスのキレとシンクロ率は群を抜いてるし「凄いなー」とは思ってたはずなんだけど…なんで正気で観てられたのか、今となってはわかりません。多分自分の中で「高校生・大学生くらいの若い子たちがハマるグループだしな」っていう線引もあったはずです。ほんとすいません。しかし中毒性のあるダンス動画って、観れば観るほど魅力が増すんですよね。

 沼落ちして主要曲のMVとダンス練習動画をリピートしまくった結果、今一番好きなダンスパフォーマンスは<Blood Sweat & Tears>です。なんてしなやかなんだ。あまりに美しい。ずっと観てられる。パフォーマンスをまるごと額に入れて飾りたい。曲自体の展開の仕方もユニークで、濃厚な1本だと思います。



最新曲<FAKE LOVE>のパフォーマンスも、コンテンポラリーダンスのような要素があって面白いです。ストーリーが音楽・歌詞・MV・ダンスパフォーマンスのすべてを使って表現されていて、ミュージカル的な楽しみ方ができる曲だなーと思います。

 

◆ あまりに率直な歌詞に衝撃を受ける

BTSのダンスパフォーマンスが最高だってことは疑いようがないですが、それだけならば沼に落ちるというほどのことは無かったはずです。多分何度MVを観てもメンバーの名前を覚えないままだったでしょうね。「この人たちのことが知りたい」と思うようになったのは、NHK『SONGS』のBTS特集で曲の歌詞を知ってから。<MIC Drop>の攻撃力の高い歌詞にびっくりしました。

悪いな Billboard 悪いな worldwide
出来すぎた息子でごめんね 母さん
代わりにしてやるよ お前ができなかった親孝行
俺たちのコンサートには絶対無い 空席

<MIC Drop


という感じのアンチ煽りソングなんですけど。HIP-HOPに挑発的な歌詞はありがちなものの、ここまで言っていいの??だって10~20代に人気のボーイズグループでしょ??っていう衝撃がありました。作詞・作曲からアレンジまで、楽曲の制作に本人たちが深く関わっているというところにも驚きました。

そこをきっかけにBTSが発信するメッセージを知ったことでずぶずぶと沼にはまっていったというわけです。今までK-POPの歌詞に惹かれることってあまりなくて(例外はいくつかありますが)音楽を楽しめればそれでいいやと余程好きな曲以外はきちんと歌詞を読もうとしなかったこと、今更反省しました。昔と違い、ここ2年くらいで私もほんの少しは韓国語がわかるようになったので、タイミングもあったのかもしれません。



総合的に一番好きなのはこの<DOPE>のMV。これはもともと好きなやつでした。色んな職業のコスプレしてるのがかわいい。コナンくんいるし。でも歌詞をちゃんと聴いたらもっと大好きに。「夜通し働いてた お前がクラブで遊んでる時」「これが防弾スタイル 嘘つきのダサい奴らとは違う」とかこれまた挑発的な歌詞なんですけど、ここまで完璧に揃ったダンスを見せながら言われると素直に「いや〜ほんとにそうなんだろうな〜!すごいな〜!!」ってなりますよね。きっとこういう歌詞を叩く人も多いんだろうけど、これ言えちゃうくらい自分たちの練習量とパフォーマンスの完成度に誇りを持てるのってすごくかっこいいと思う。決して奢ることはなく、謙虚に言葉を尽くしてファンへの感謝を伝える人たちですしね。


◆ マイノリティの味方というコンセプト

「この人たちを好きになっても大丈夫だな」と安心したのが、<21世紀少女>という曲を聴いた時。

20世紀少女たちよ 自分の人生を生きろ come on baby
21世紀少女たちよ 気にしない 気にしない そんな新しい女性
言って 君は強いと 言って 君は十分だと

<21世紀少女>


2016年に発表されたもので、「誰に何を言われようが君は素敵だ」という女性へのエンパワメントを歌った曲です。こういうことを歌う人たちなんだとすごく嬉しくなりました。ところがそこからさらに遡って聴いていくと、初期の曲に<ホルモン戦争>という曲があって、それが女性差別的な歌詞だったんですよね。「女は最高の贈り物だ」って言ってたりして。この人たちどこで価値観を更新したんだろう?と気になって調べてみたら、やはり<ホルモン戦争>を含めた数曲が女性蔑視だと問題になったことがあったようでした。


呆れるような謝罪文をいくつも読んできた私からすると、この記事にある事務所コメントの真摯さにはびっくりでした。<21世紀少女>はそのあとに出てるのでこのことに関しての反省から生まれた曲なんでしょう。私はまだ彼らについて知っていることが少なく、メンバー自身が女性差別についてどんな意見を持っているのかは全然わかりません。男女平等水準118位という日本と同じような状況の韓国で、20歳そこそこの男性がジェンダーへの高い意識を持つことは容易ではないこともわかってるつもりです。たとえビジネス戦略としての配慮だとしても良いんです。確かなのは、彼らがしっかり耳を傾けて人を傷つけたことを謝罪し、価値観を刷新しようと努力したということです。事務所含め信頼がおける人たちだなと思いました。世界的なアーティストへの大事なステップだったのかもしれないですね。

グループ名の「防弾」には「偏見や抑圧から自分たちの音楽を守り抜く」という意味が込められているそうで、<Silver Spoon(뱁새)>では格差社会への憤りを歌っていたり、<Not Today>でも「ガラスの天井」というワードを使っていたり、社会的メッセージを込めた曲も。これまで誰もできなかったアメリカでのブレイクを叶えたのは、BTSが「自分の言葉」を持っているからというのもあるんじゃないかと思いました。他にもSNSを使った宣伝の上手さとか、色々あるのでしょうが。

ツアードキュメンタリー『Burn The Stage』でリーダーのRM氏が「ファン一人ひとりの人生が知りたいし、それを音楽で表現したい、その一部になりたい」「自分が持っている恐怖や憂鬱を表現して、どんな形でも誰かに影響を与えたい」と言っていたのがすごく心に残ってます。色んな曲の中からその思いが感じられるので、聴けば聴くほど好きになっちゃいます。弱いところも表現して、なるべく正直でいようという姿勢が好き。これまでアメリカ進出を狙ったK-POPグループの中には英語版を作った人たちもいたけれど、BTSは韓国語のままでそれを果たした。やっぱりこういったパーソナルな歌詞をつくるには母国語でなければいけないのだろうと思うし、それがむしろ歓迎されているという状況が素晴らしいことだと思います。日本でもK-POPグループが韓国語のままで活動できるようになったらいいのにね。この間、TWICEがMステではじめて韓国語で歌披露していたのはとても嬉しい出来事だった。

 

◆ とにかく最新アルバムがめっちゃ良い

結局BTS沼落ちのダメ押しになったのはビルボードで全米1位も獲得した最新アルバム『Love Yourself 轉 'Tear'』でした。さいっっこうに良い……。もうずっと聴いてます。
アメリカの音楽トレンドとかさっぱりわからないけど、とにかく向こうの錚々たるアーティストと組んでるらしいです。音楽のことがわからない私には「とにかく全曲かっこいい」としか言えない。世界的ブレイクでめまぐるしく変わる状況への戸惑いだったり、それでもお互いだけを信じて周りの言うことは気にしないでいようという決意だったり、体温を感じる歌詞がとても良いです。<Love Maze>も好きだし、ラテンポップ好きなので<Airplane pt.2>も特にお気に入り。世界中へ飛び回る自分たちのことを書いた歌詞も良いし、振り付けも好き。

そしてこのアルバム、<Anpanman>って曲があるんですよ!アンパンマンです。あの。最初タイトル見たとき「コミックソングも入れてくるんだ!?」と思ったんですけど、聴いてみるとめちゃくちゃ良い曲で…!!これがアルバムの中で一番好きな曲かもしれない。



正直にいうと怖い 転んでしまうこと 君たちを失望させること
それでも僕の全力をかけてでも 僕は絶対君のそばにいるよ

<Anpanman>

 
要約すると「自分はスーパーマンじゃないし、多くを望まないで欲しい。与えられるのは歌というアンパンだけだけど、君が呼べばいつでも行くよ」っていう内容。この背伸びしない誠実さが好きだなー。

私はミュージカルクラスタであり、曲の背景に広がるストーリーを読まずにはいられない人間です。RM氏が『SONGS』にて「グループの歴史そのものが作品になることが夢」と言ってらっしゃったように、1曲1曲をBTSの作る大きなストーリーの中の1シーンとして楽しめるのが魅力だと思います。ただファン側が理想のストーリーを作り上げてしまうのはよくないので、そこは本当に気をつけようと思っている…。

 

◆ どうか推しメンバーができませんように

ということで、吾輩はすでにARMYである。推しはまだいない。ええ、今のところ推しは特にいないんですよね。推しができると色々大変なので、このまま箱推しでいたいです、切実に。最初は「私はBTSのパフォーマンスが好きなのであって、本人たちのことは知らなくていいのだ」と思って歌以外のものは観ないようにしてたんですけど、歌詞に惹かれるとそりゃ知りたくなるじゃないですか…。ドキュメンタリー『Burn The Stage』は泣いたし、(これもYouTubeで7ヶ国語の字幕付きで配信してるってとこがすごい…売り方がうまい…)もう全員好きです。キャラが濃い。パフォーマンスに関すること以外ではみんなほんと少年のようで、子猫とかシャンシャンとかの、かわいい動物の動画を観てる時と同じ種類の感情が湧きますね。

私は売れっ子が好きだし、自分の好きなものはどんどん売れて欲しいタイプ。売れれば売れるほど作品制作にお金がかけられるし、そのぶん作り手の理想とするものを叶えられる可能性が高くなると思うからです。だから今BTSを追いかけるの、めちゃくちゃ楽しいだろうなって気がします。ここまで人気者になってくれたからこそ私はBTSを知ることができたし、今のBTSだからこそ好きになったんだろうと思います。だから、ここに至るまでBTSを支えてきたARMYの方々には心から御礼を言いたいです。
まだほんのわずかなことしか知らないので、これから時間をかけてBTSを知っていけるのが楽しみでなりません!!

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最新アルバム聴いたあと秒でポチったツアーBD。ステージパフォーマンスもめちゃくちゃかっこいい。ライブ…行きたい…

ということで、だいぶやばいハマり方をしているのが伝わったでしょうか?ただでさえ韓国ミュージカルで忙しいのに!困ったな!!!

 

【6/10 追記】
なんか書かずにはいられない気分なので、もうちょっとだけ追記。

最近、私のオタク遍歴をずっと見てきた妹に「ここまでひどいハマり方してるの久々に見る」と言われます。私はこう見えて意外と慎重で、普段「よし、これにお金と時間をかけよう」と決めるまでは結構時間がかかる方なんですよ。いや、本当に。だけどBTSに関してはその決断をかなり早い段階で下してしまいました。でももういいんです。日々、BTSの作品や言葉にふれるたびに信頼度は上がっていくのが幸せだし!

しかしやっぱり推しができそうな感じはしないです。だって7人とも大好きだし、完全に「グループまるごと尊い」状態なので、「誰か1人を贔屓したらほかの6人がかわいそうやん?」って本気で思ってる。いや、私なんぞが推さずとも7人には世界中に膨大なファンがいるのですけど。となると私、プロデューサーのファンなのでは?と思い、作曲家+総合プロデューサー+事務所の社長であるパン・シヒョク氏のことを調べ始めました。

「ただ唯一彼らにお願いしたのは、内面の声を聞かせることができるような音楽をしようというものだった。彼らがファンにプラスの影響力を与えて、垂直的なリーダーではなく、水平的なリーダーになってくれることを望んだ」

防弾少年団」は初めから最後まで自身の話、自身の時代を言及し、隠したい事柄も正直に表現している。

 
このあたりのインタビューを読んだ時、なぜかふいに自分が既存のアイドル文化に疲弊していたことに気づいたんですよね。ファンであるかどうかに関わらずアイドル文化には興味がある方なのですが、ここ数年のアイドルにまつわるあれこれには色々と思うことがありました。アイドルとは正直に自分の内面を表現することが許されない人たちなのだ、という諦めがずっと私の中にあった気がします。私がアイドルに好感を持つのは、限られた枠の中で自分をさらけ出そうとしているところを見た時だったし、比較的タブーの少ないタイプのグループ/メンバーを気に入ることが多かったなと、今思い返してわかります。だけどいつもどこかに看過できないものがあって、それを見過ごしながら応援することにジレンマを感じてました。

なんか話が広がってしまいますが、アイドル文化に限らず今の日本社会を見てるのが本当にしんどいんですよね。毎日のように怒りと諦めを感じていて、私自身は何ひとつできていないのにも関わらず、疲れ切っています。BTSの音楽・言葉・行動に慰められて、それを自覚しました。ずるいかもしれないけど、ただ彼らを応援することで自分も何かできているかのような感覚になれるんですよ。私にとって、その感覚はとてつもなく大きな癒やしなんです。

BTSを知ってからの短い間に、私のアイドル観はどんどん変わり続けてます。アイドルという文脈の中で、自分自身の傷や弱みを語り、大きな力に対する批判を音楽で表現する…正直言ってこんなことをできる人たちがいるなんて考えもしなかった。ダンスパフォーマンスも最高級で、メンバーもプロデューサーも人柄・才能ともに素晴らしくて、お互いに対する信頼が感じられて…こんな人たちが存在していいのか?って思っちゃう。『エレンの部屋』のエレン・デジェネレスがBTSをビートルズと比較していたけれど、BTSならポップス史に残るような存在になれるんじゃないかと思えます。とにかく今、こんなふうに信じられる人たちに出会えたことがとても嬉しいです。