Things I Didn't Know

BTSと韓国ミュージカルが好きです。

【BTS】釜山コンに行ってきた話 - Yet To Come in BUSAN -(後編)

▼前編はこちらからどうぞ!

 

全力疾走のオープニングパート

ぶじ隣の席の方とナヌム交換&自己紹介も完了し、ドキドキしながら開演待ち。すると普段一緒にバンタン鑑賞会をやっているアミ友たちから、おうちアミ会の様子が動画で送られてきました。「こっちも楽しんでまーす!楽しんで来てね〜」って手を降ってくれてるその動画がスイッチになって、TLで落選を残念がってた方や、「チケットはないけど釜山まで来た」と言っていた方を一気に思い出してしまいます。本当はバンタンを愛する人、みんなが来られたらよかったのに!現地に来られない悲しさを抱えつつモニターの前で開演を待ってる人がたくさんいて、そんな気が遠くなるほど多くの人の期待の眼差しが集中するなかで、7人は今からステージに上がろうとしてるんだと思うと、早くも泣けてきました。

多くのアミを差し置いてここに来たからには、ちゃんと応援してこないと。幸い今回は初めから映像に残ることが確定している公演なので、見逃すことを恐れる必要はありません。とりあえず「楽しむ」「参加する」に集中するんだと自分に言い聞かせました。

そして18時定刻に開幕!私はいつも登場で感極まって号泣してしまうタイプなので、正直1曲目〈MIC Drop〉の記憶はほぼありません…なんならイントロの花火からもうあかんかった。冒頭に花火あがるパターン、初めてじゃないですか?ステージへ駆け上がってきた7人は、全員衣装もヘアスタイルもかっこいいを極めてきてます。毎公演のように「歴代級ビジュアル」と評してしまってることを自覚しつつ言う言葉ですが、今回ばっかりは7人とも空前絶後の歴代級ビジュアルでした。ですよね?それに1曲目から〈MIC Drop〉キメてくることで、早くもバンタンがこの公演で何を見せたかったかが伝わってきた気がしました。しばらくのあいだ封印されてた覇気が一気に噴出していて、ただただ圧倒されます。私の推しグループ、世界で一番かっこいい!生バンドもとても良くて、聴き慣れた曲が新鮮に響いてきます。

2曲目〈走れバンタン〉は衝撃的にかっこよくて、正直記憶はほぼありません…。そんな激しい振り付けがついてるなんて聞いてない!待って!一旦息を吸わせて!って取り乱している間に終わってました。だけどとても納得。だって「跳ねる者の上には飛ぶ者、のさらに上を走るバンタン 」と歌うこの曲をダンスで魅せるためには、この全力のパフォーマンスが必要なんですよね。ジョングクとジミンがペアで踊るパート、あまりに良すぎて公演後にアミ友さんにその話をされるまで「私だけが見た幻かもしれない」と思っていた。テヒョンの巧みな表情変化にもテンションあがるし、「Get ready これからもっと」の時の円陣を組む振り付けもアツい。

バンタンの成功理由? 知るか そんなんねえよ
俺たちがみんな死ぬ気で走ったからだろ
何と言おうと走ったからだ
答えはここにあるさ

このユンギパートがめちゃくちゃ力入っていて最高。聴いてるか世界!ラストのナムジュン建国フォーメーションも最高すぎて気を失うかと思った。最後のナムジュンの眼光に、ジミンの「ぜんぶ出し尽くした」って表情。伝説のステージを目撃してしまった感じがすごい。

(冒頭2曲は公式から動画が出ておりますので、これを読んでいる方で万が一まだ観てない方がいらっしゃったら今すぐ観てきてお願い)

3曲目〈RUN〉は一心不乱に飛び跳ねていたので正直記憶はほぼありません。〈走れバンタン〉からの〈RUN〉って流れがアツい…!あんなに激しく踊ったあとなのに、なぜこんなに美しい声で力強く歌えるのか。アミとコミュニケーションを取りながら歌うタイプの曲で、メインステージでしか動けないのは、7人的にはかなり物足りなかったのではないかと思います。だけどその分サイドに広がるバンタンの歴史が詰まったセットがきれいで、左右移動だけでもいろんな画が観られるのがよいですね。これはツアーを想定した公演では作れないタイプの舞台美術なので、新鮮でした。

4曲目〈save me〉。アミが観たいものを完璧に把握しているのがよくわかるセトリ!ナムジュンの「Thank you, ‘우리’가 돼 줘서(‘俺たち’になってくれて)」、現場で叫びたい掛け声ナンバーワンじゃないですか?ひさしぶりに言えて幸せだった〜!

 

感情ジェットコースターのユニットパート

そろそろVCRが来るかと思ったら、そのままユニットパートへ。ついに観客の前で披露されるボーカルラインの〈Zero O'Clock〉。聴きたかったよ…ありがとうありがとう。ジミンの背中のタトゥーのような月の満ち欠けのスクリーン映像がきれい。何かに祈るみたいに歌うジンくんのハイトーンボイスが忘れられないです。ブリッジのジンチムのハーモニーも素晴らしかった。ダンスだけじゃなくて、ボーカルも抜かりなく磨いてきたのが伝わる歌唱。こんなに違う魅力をもったボーカリストが4人も揃っているの、改めて奇跡だと思います。

ボーカルライン2曲目は〈Butterfly〉。これがユニット曲として歌われるだなんて、考えてなかった。とても大切な公演なので、本人たちの意思が強く入った選曲だと想像しているのですが、4人が「今歌いたい曲」としてこれを選んだのかと思うと、胸がひりひりします。この曲もファンソングとして解釈できる曲だと思っているのですが、4人が普段言葉にすることのない未来への不安とアミへの願いを乗せているような気がしてしまいました。

時間を止めてくれないか 
この瞬間が過ぎたら 
なかったことになるかと 
君を失うかと怖い

この部分に強く感情込めるテヒョンにも心揺さぶられたし、ジョングクの「皆さん、本当に会いたかったですよ」ってアミへの語りかけからの「君はどんな言葉も言わないで ただ僕に笑いかけてくれ」の美しい歌声。そして暗転前、はにかんだ表情での小さなうなずきにも涙腺を刺激されました。

感傷に浸るひまもなく、交代でラップラインが登場!ああっそうですよね、ボカラが0:00と来たら、そりゃラプラは〈UGH!〉ですよね!最近ソロでも活躍しまくっている3人が久しぶりに揃うと「やばい!あのRMと、あのj-hopeと、あのSUGAが、ユニット組んでる」って感覚になってしまい、ものすごく贅沢な気がしました。特に最後にステージへ上がってくるホソクは一層貫禄を増した印象があります。「ロラパルーザ沸かしてた人がそこにいる」という感動。個人活動の意義を早くも実感した瞬間でした。3人が揃うとき特有の気迫で「悪意に満ちた怒りに怒る 俺は消えなきゃいけなかった その怒りに怒る」と歌うラップライン。そうなんだよ、怒りを発散することでしか解消できないものってあるんだよ。

ナムジュンの「今日を最後にこの歌を送ろうと思います」という宣言とともに歌われたラプラ2曲目〈BTS Cypher, Pt. 3: KILLER〉。一人ひとりのソロ曲のイメージで創られたスクリーン映像がかっこいい!ホソクがずいぶん歌詞を変えていたのですが、ソロ曲〈MORE〉の歌詞から引用した改詞がかっこいいので記録用に書いておきます。

どこに行こうがいるさ 子供じみた妬み
異例の位置 お前の罵りを聞くには busy
I'm thirsty ビートの上 surfin' 水を得た魚 swimmin
そう ここは釜山 くだらないことをほざく
奴らはみんな見ろ 今誰がお前の上にいるのか

チョンホソク、かっこよすぎんか…。そしてそこからの容赦なく香港送りにしてくるユンギのラップ。汗が光る額に落ちる前髪一束があまりに罪作りで告訴した。ラスサビの鬼気迫るナムジュンも息がとまりそうなくらい圧倒される。

Haterたちは多いさ
But no problem, I kill
俺を葬るために 
俺のキャリアにケチつけようと空騒ぎ
Bitch I don't care
You can't control my shit
不信を耐え抜き忍者になって また戻ってきた

このパフォーマンスが全世界に生中継されているのかと思うと(サーバーダウンしているなどとはつゆ知らず)、ものすごい爽快感だったし、ラプラがバチクソに怒ってくれたことできっと他の4人もずいぶん救われたのではと想像しました。


釜山で聴くMa City、圧巻のIDOL

衣装替えののち、〈Dynamite〉〈小さなもののための詩〉〈Butter〉はアミと一緒にひたすらハッピーに!映像では聞こえにくいけど、BWLの掛け声が完璧で気持ちよかった〜!さすが本国公演。やっと生で聞けたDynamiteやButterも生バンド演奏がかっこよくて、特にButterのラップパートからのラスサビでテンションMAX。花火もバンバンあがり、まさに”フェスティバル”でした。

少しMCが入り、ジミンさんの「釜山でやる公演なのに、この曲を外すことはできませんでした」で大歓声。来た〜〜〜〜〜!「どんな曲かもうご存知ですよね。Welcome to my city!!」あああああああ!一生で一度は生で聴きたい曲リストの最上位圏にあった〈Ma City〉をついに、しかも釜山で、そのうえ生演奏で聴けるなんて!「一山」を「釜山」に、「湖水公園」を「海雲台」に改詞するナムジュンのサービスも嬉しい。「Welcome to ma city」でお辞儀するジョングク、ひそかにハイタッチする釜山組のジョングク&ジミンにも嬉しくなるし、釜山の要素が詰め込まれた映像もこの公演ならではでよかったな!

さぁ釜山の海よ  say la la la la la
青い空の下 this skyline  say la la la la la
おじさんたちは手を上げて
おばさんたちも手を振って
Ma City へおいで

聴きながら今朝行ってきたばかりの海雲台の海と空が頭に浮かんで、海見てきてよかったな〜と思いました。アミの合唱とともに歌い上げるホソクの「みんな押せ 062 - 518」がとても気持ちよい!そしてこの曲を聴くとき、毎回必ず3回はリプレイしてしまうほど大好きなユンギさんの大邸ラップを生で聴けて、鳥肌スタンディングオベーションだった。

正直言って大邱は誇れることなんか特にない
俺が生まれたこと自体が大邱の誇り
そう あぁ そうだ
誇れるものがないから
誇らしくなるしかない そうだろ
Ayo 大邱出身で一番成功したやつだって
こんな声を聞くことになる 見てろよ
俺が大邱の誇り 新しい時代 新しい風
大邱の過去であり 現在 そして未来

好きすぎて無意味に歌詞を書き出してしまった。途中のいたずらっぽい表情がずるい!この公演をめぐる釜山市のやり方には言いたいことが数あれど、それはそれとして、「自分たちを育てた地方都市を盛り上げたい」ってバンタンの純粋な想いが叶ったことを喜びたいと思いました。

続いてみんなで飛び跳ねる〈DOPE〉からの〈FIRE〉!圧巻の3:33まで見せてもらえるの…!「バンタンのコンサートと言えばこれ!」という超定番曲から、初めて披露される曲、いつかは生で聴きたいと願っていた貴重な曲、個人のスキルと魅力を再確認できるユニット曲もあって、完璧なセットリストだ。

そしてやっぱりハイライトは〈IDOL〉!

I know what I am 
I know what I want 
I never gon' change 
I never gon' trade 

ナムジュンがあまりに力強く言うの、本当に痺れました。よくわかってるよ!汗でびっしょり濡れた髪と鋭い目がとんでもない色気でしんどい。

今日もまた違う俺を迎える
どうせ全部が俺だから
悩むよりただ走るんだ

Runnin' man Runnin' man Runnin' man

テヒョンのこのパートも気迫がすごかった。この曲はステージを見るたびにバンタンの芯にあるものが何も変わってないってことを確信させてくれます。いろんな思い出が詰まっているし、誰かにバンタンを好きな理由を聞かれたら、この曲以上にそれをまるごと説明してくれるものはない気がします。

本編ラストは〈EPILOGUE : Young Forever〉からの〈For Youth〉。

永遠の観客はいないとしても俺は歌うんだ
今日の俺を永遠にしたい
永遠に少年でいたい 俺は

ホソクがあまりに切実な表情で歌うから、涙で前が見えなくなってしましました。Young Foreverの曲終わり、肩がふれあうところまで近づいて整列し、アミを見つける7人。アミの合唱に続いて〈For Youth〉が始まります。最新曲のひとつだけに、7人が今一番言いたいことが詰まっている気がして、話しかけられているかように歌詞が響いてきます。

走って また転んで
起こしてあげて 倒れたりも
その手を差し伸べてくれる?
何度でも起き上がるから
疲れたらすこし休んでもいい
君を待ちながら いつだってこの場所で

各自がその人らしい歌詞を歌っているのも好きなところ。最後、「Rest of my life」のあとの親しみを込めたテヒョンの笑顔がとても心強かった。真心の伝わる歌をありがとう。これからずっと日々のお薬にしていく。


最愛曲とエンディングメント

アンコールは〈春の日〉から始まります。一番好きな曲だけは、アミ初期からずっと変わっていないのですが、5年目にしてようやくその曲を生で聴くことができました。MVを再現した電車のセットの中から始まり、途中でその中から出てくる演出も素敵。ユンギが目頭を押さえていたこと、ジミンちゃんが優しい笑顔でアミを見つめていたことはあとで映像を見返して気づいて涙しました。聴くタイミングやシチュエーションによってその響きが変わる、どこまでも深みのある歌。歌ってくれてありがとう。

You know it all
you're my best friend
朝はまた来るさ

ここのテヒョンパートが本当に好きです。コンサート後にTwitterで、テヒョンが客席に降りてスローガンを貰いに行くところを写したファンカムを見たのですが、テヒョンがアミに対して仲の良い友だちに見せるみたいな顔をしていて、ぐっと来てしまいました。どうしたらそんなにも親しみと信頼を持ちつづけられるんだろう。テヒョンは前日のWeverseでのメッセージから、公演後の生配信まで、ずっとアミの安全を気遣ってくれてましたね。本当に優しい人。その信頼に恥じないファンダムでありたいです。

MCではジミンちゃんへのハッピーバスデーソングの合唱も。ただでさえ特別な公演なのに、直接ジミンのセンイル祝いまでできるなんて、なんたる幸せ。

エンディングメントは、並び順にホソクから始まります。「僕たちがこんなにも(コンサートを)恋しかったのに、みなさんはどれだけさらにBTSの公演が恋しかったんでしょうか」と言いながら、言葉を詰まらせるホソク。「そして、未来について話をしてみたいのですが」と切り出した瞬間、アミからどよめきが。7人から大切なことが告げられるかも…という緊張感の中での動揺の声でした。ホソクは「いやいやそんな大きなことじゃないですよ」と前置きして話始めます。

今はもう”信じること”が必要な時期ではないかと思います。防弾少年団もそうだし、アミの皆さんもそうだし、皆さんと僕たちが一つになった”信頼”で一度、未来を描いていく時期じゃないかと思います。

この流れに、本国公演ならではの特別さを感じました。7人が母国語で一番ありのままの言葉で思いを伝えて、リアルタイムで反応を受け取りながら、何も介さずにアミとコミュニケーションできる場所。自分の言葉がきちんと届いていることを確認しながら話せる場所だからこそ言いたいこと、言える言葉があるんじゃないかと思います。韓国で声出しのできる公演が実現して本当に良かった。

続いてジミンちゃん。

すごく気になり始めたみたいです。10年後の僕たちはどんな姿か。これからがとても楽しみで、怖くもなくて、とても幸せになれそうで、これからも良い思い出を皆さんと一緒につくればいいじゃないか、僕たちがここまで来たのはまだ味見程度なんじゃないかって。もっと行かなきゃでしょ。30年!40年!

未来のことをあまり考えたことがなかったというジミンが、10年後に恐れがなく、楽しみだと言ってくれる喜び。そして今日はメントを何も考えずに舞台に上がったというナムジュン。

僕が多くのことを言わなくても、皆さんはわかっておられると思います。僕の前にどんなことが繰り広げられたとしても、防弾少年団7人の心が一つで、皆さんが僕たちを信じてくださったら、僕たちはこれからどんなことがあってもしっかりと乗り越えて、皆さんと幸せに公演をして、音楽を作っていくので、ホソクが話したように、どうか”信頼”を持ってくださったらと思います。

伝えたかったことはステージを通して見せられたからでしょうか。ナムジュンがすごくリラックスした表情で、すっきりしているように見えました。次は最初にメンバーに「ありがとう」を伝えてから話し始めたジョングク。

僕もこれまで、しんどい時もやめたい時もあったけど、その度に横で僕を掴まえていてくれたメンバーが居たから、今ここに立ててるのではないかと思います。皆さん、そして防弾少年団のヒョンたち、今まで本当にお疲れ様でした。終わりってことじゃなく、これからもっと走ってみようという意味で言う言葉ですし、さっきジミニヒョンが言った通り、これから先の10年も皆さんと共にしたいです。

マンネに”やめたい時”があったと聞くだけで胸が痛くて目頭が熱くなってしまうのですが、笑顔で未来のことを話してくれる姿にとても慰められます。そしてキムソクジンコールを受けて話し始める長男。予定されたコンサートは今日が最後であること、実はコンサートの直前まで喉の調子が悪かったことを告白します。

コンサートが始まる10分前になっても話せないほど声が出ないんですよ。今朝も点滴を受けて、注射も受けて、何日も前から薬を飲んでって、一日も欠かさずやったんですが、幸運にも公演が始まったら喉が良くなったんです。これが俗に言う「天職」なのかな?

そんなことがあったなんて1ミリも気がつかないほど、きれいな歌声を届けてくれていたジンくん。ステージの神様に愛されるキムソクジン。愛されることが天職のキムソクジン…!そして最後に「シングルアルバムをリリースする」というビッグニュースを伝えてくれます。

「まだこれから撮影するものも残っていますから」というこの時の話しぶりから予想したとおり、この公演の2日後にはハイブからお知らせがあり、ジンくんを皮切りに7人が順次兵役へ行くことが伝えられました。そしてさらに数日後のW Liveにて、ここまで発表を遅らせた理由が「釜山コンを涙のコンサートにしたくなかったから」だったのだとジンくんから明かされたのでした。コンサートの開催が発表された時点で入隊前最後になるだろうとわかっていたけど、最後だと明言されているといないでは、きっと雰囲気が違ったはず。とっくに心は決まっているのに、行く行かないでずっと議論の的になっていたバンタン。批判にさらされるなか、一日も早く発表して楽になりたかっただろうに、コンサートでアミと最後まで笑顔で過ごすためにぐっと堪えてくれた7人の思いを受け取って、また涙しました。

続いてユンギ。

釜山まで来て皆さんに会えてとてもすっきりしてますし、歓声を聞くことができてとてもすっきりしてよかったです、本当に。ある人たちは「もう防弾少年団は歳もとって」だのなんだの…僕たちはもう、10年がなんだ、20年、30年、ずっとこの場に立っていると思いますよ。僕たち一緒に歳をとっていきましょう。

ユンギさんに照れ笑いと共にプロポーズの言葉を伝えられたアミ、どうやって7人から離れることができようか。バンタンと共にするこれからの人生が、歳をとるのがめちゃめちゃ楽しみになってしまう!

そして最後ほんと嫌なんですよ〜って言いながら、マイクを取るテヒョン。

今回のコンサートのために、1回きりだけど本当にたくさんの準備をしたし、タリョラバンタンの振り付けは本当にしんどいし、新しい曲もお見せしたんですが、皆さんが気に入ってくれるだろうと、ものすごく期待をしたんです。良かったですか?

うまくまとめられなくて「かむさはむにだっ!」と唐突に締めちゃうテヒョンにジミンちゃん爆笑。ジョングク「こんな感じで終わるの!?」ユンギ「まぁさっぱりしてるでしょ」ホソク「だよね」ジン「良い良い」ってツッコミとフォローが入り、バンタンらしいほっこり感で終わったのが最高でした。

 

最高の瞬間はまだこれから

アンコール最後の曲はコンサートの表題曲〈Yet To Come〉。

本当に“最高”だったのか?
だって僕はその続きが見たい
まばゆく過ぎ去った記憶の中に
とても美しく

そう 過去は本当に“最高”だった
でも僕の“最高”はこれから来る
夜明けまで歌い続けるよ
その日に向かって
もっと僕たちらしく
君と僕の最高の瞬間はこれからだ

7人が話してくれたひたすら前向きな言葉たちとともに聴く〈Yet To Come〉はとても真実味があって、ただただ信頼が固くなるばかりの時間でした。正直なところ、ずっと私の最高はLAで観たSYSの開幕公演で、それを超える思い出は作られないんじゃないかという気がしていました。だけどこの日また私の“最高”は更新されたし、防弾少年団とともにある限り Best moment is yet to come なんだって心から信じられます。

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この日のスローガンは〈Yet To Come〉のナムジュンパートより引用した「변화는 많았지만 변함은 없는 우리/変化は多かったけれど 変わりはない私たち」。

私は変化の多いバンタンが好きです。誰も行ったことがない道なのに、前進せずにはいられない勇敢な人たち。好きになった理由の部分は何ひとつ変わっていないから、私も沼に落ちたその日からまったく変わらない熱量で追い続けて来られました。とりまく環境が変わっても、こうして7人が見せてくれるものと向き合うと、余計なものがすっきりと削ぎ落とされて、バンタンを好きな理由がまたくっきりと浮かびあがる感覚。SOPEがメントで繰り返し口にしていた「すっきりした」っていう表現がぴったり合う気分です。なんだか絡み合ってたものが解けてシンプルになったような。この感じをずっと大切にしながら、ナムジュンが以前語った「各自のやり方でお互いを応援しつつ、いまの距離を維持していく、平行線のような愛」を理想に、ずっとバンタンに並走していくのが目標。ということは、私もそれなりに前進しなければいけないということですね。大変だ。

公演後は清々しい気持ちで満たされたまま、アミ友さんたちと美味しいコプチャンを食べて、釜山での最後の時間を過ごしました。

短い滞在でしたが、素晴らしい公演と同じようにバンタンを愛する人たちに囲まれて過ごした時間のおかげで、これから先走っていくための数年分のエネルギーが充填できたと思います。今日もバンタンと同じ時代・同じ宇宙に生まれたことに全身全霊で感謝を捧げ、7人が心身ともに健やかに過ごせることを八百万の神に祈りつつ、人生をちょっとずつ前に進めるために労働に励む。次の”最高”に出会える日を楽しみに走ります。

 

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