Things I Didn't Know

ミュージカルが好き。歌とダンスと物語が好き。定期的にソウルへ行きます。

【レポ】3/5 チェ・ウヒョクさん来日コンサート

3月5日19:00 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール


チェ・ウヒョクさんの来日コンサートに行ってきました。ミュージカルデビューしてからまだ3ヶ月での初来日。まだ韓国でもやっていなかったソロコンサートを日本で!ということで、発表された時はものすごく驚きました。なぜこんなに早い時期に?ただでさえ体力の消耗が激しい作品の公演中で、千秋楽を2週間後に控えているのに大丈夫なの?新人さんの公演なのに埋まるの?と心配だらけだったのですが、キャパ339席の伝承ホールは桟敷席まで埋まっていましたし、ウヒョクさんも主催の韓流ぴあ様も心を込めて作り上げてくださったのが伝わって、とても良いコンサートでした。

ちなみに私は、ものすごーく良いお席でした…。これは初詣で行った安井金比羅でチケット運お願いしてきたのが聞き届けられたんだなー。早速大本命の俳優様のコンサートで叶えてくれた安井さん、おおきに♡(フランク)お礼参りに行かなければ。

事前に公開されたコメント動画からして既に緊張が伝わってきていたので、もうこっちも苦しいほどにドキドキしてたのですが、いざ出てきてみるとウヒョクさんは、想像以上に緊張されてましたw 会場中が一曲ごとに固唾を飲んで見守るみたいな空気。

1曲目の《君の夢の中で》はもう正直こっちも出てきて歌ってるってだけで胸がいっぱいで、赤いニットが似合っててキラッキラでもうほんとこの人お星様だな、今宇宙の中心ここにあるな、などとぼんやり考えているうちに終わったのではっきり記憶がないんですが(すいません…)緊張で声が硬く、普段舞台で歌い慣れてる曲だけにカラオケなのがやりにくそうだなっていう印象でした。ていうかフランケンの曲どれもカラオケで歌うの難しいよね。

司会はK-POP関連の司会で有名らしい古家正亨さん。MCでは相槌程度の簡単な言葉を頑張って日本語で話してくれます。「ぜんぜん」とか「すばらしい」とか。とにかく恥ずかしくて客席がまともに見られないウヒョクさんは常に左の通訳さんか右の古家さんを見ているので、正面から見てるとずっと横顔ですw  途中で古家さんに「客席見て喋ってください」って注意されて照れ笑い。通訳さんにも「もうちょっと前に行きなさい」って感じで背中を押される始末。歌い終わってから司会の方が出てこられるまでの微妙な間とか、ものすごいそわそわしてて、もう、かわいいのでそのままでいてくれて大丈夫です…。あとちょいちょい歌い終わったあとに「ふうっ♪」って声に出して息つくのかわいすぎてずるい。水飲む時に「飲んでいいですか?すいません」みたいな申し訳なさそうな顔するのもずるい。

ここからは生演奏(ピアノ・チェロ・バイオリン・パーカッション)で、まずはフランケンシュタインから《そこには》。これはカトリーヌとのデュエットですが一人で歌っても問題ない歌詞なのでちょっと歌うんじゃないかと予想してました。この曲を聴くと怪物の見たオーロラの幻が見えるみたいで、切なくてキラキラしていて大好きなメロディです。ピアノメインのアレンジがまたすごーく良かったのでこれはぜひ定番にして欲しい。
続いてまたもやフランケンシュタインから《後悔》。これは、イントロ流れた瞬間びっくりでした!まさかビクター曲を歌うだなんて考えもしなかった!これはものすごくレアなのでは…。本当にフランケンが好きなんだな~。

MCではウヒョクさんの経歴に関するお話。歌を始めてから3年ちょっとでデビューしたんですって?という古家さんに「いえ1年くらいです」と訂正。こんな短期間で大劇場の主役を務めた人見たことないとコンサートの音楽監督さんも絶賛だったとか。バンドをやっていたわけでもなく、歌はごく普通に友達と楽しむ程度で、職業にするなんてことは考えたこともなかったのが、2013年にミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』を観て「これだ」と思ったとか。それがちょうどボクシングを辞めた直後で、それをきっかけに大学の演劇科に入学したというお話でした。ボクシングを辞めた理由は、足首を怪我したこととその他にも色々…とのこと。以前のインタビュー記事では先輩ボクサーが目の前で倒れて亡くな られたことにショックを受けたという話もされてましたね。
そして『フランケンシュタイン』初演を観てまた「これだ」と思い、YouTube で動画を探して、起きて朝ご飯を食べて歌って、晩ごはんを食べて歌って…で1年後オーディションに合格。合格の知らせを受けた時は「え~ウソ~」(※日本語)って感じだったそうです。ただ好きなミュージカルに出てその空気を吸えればいいと思っていたのでアンサンブル志望でオーディションを受けており、1000人の候補者がいたということも知らなかったそう。このあたりの話はだいぶはしょってあったのでw 気になる方はぜひ下記インタビュー記事もどうぞ。

ニュースカルチャー12月14日 チェ・ウヒョクインタビュー①
ニュースカルチャー12月14日 チェ・ウヒョクインタビュー②


別の記事で話してらしたオーディション後に「残れ」って言われたのにぼーっとしすぎて帰路に着いてしまって、電話が来たので慌てて会場に戻ったってエピソードも好きです。

そして初めてフランケンシュタインの舞台に立った時の感想は?と聞かれ、「うちに帰りたい」ってw お客さんが腕組みをして値踏みするように見ているのが怖かったそうです。それはもう…計り知れないプレッシャーだったでしょうね…。フランケンはすべてが無くてはならない大事なシーンで、お客さんの集中力も高く、あっという間に終わったという感想をよく聞く、自分がどれだけ一生懸命演じたかによってお客さんの反応も変わるので毎回1人だけに見せるという気持ちでやっていると話してられました。

このコンサートの一つ目のテーマが『夢』ということで次のパートは『ラマンチャの男』より《見果てぬ夢》と『二都物語』より《I Can’t Recall》。
《見果てぬ夢》は蒼々たる俳優さんたちが歌ってこられたとても難しい曲だと思うのですが、ウヒョクさんの中に広がるものの大きさが垣間見れたようで良かったです。《I Can’t Recall》は声にとてもよく合っていて是非舞台で観てみたくなりました。二都物語観たことないんだけどシドニーが酒浸りで片思いする役だってことは知ってます。なんせ下戸なアンリしか観ていないもんだから想像し難いですね酒浸り。

二つ目のテーマ『家族』は、ポップスから《1991年 冷たい風が吹いた夜》。初めて聞く曲だったのですが、歌手のパク・ヒョシンさんが少年時代のお母さんに対する気持ちを歌った曲だそうで、歌詞はこんな感じ。(意訳なんで間違ってたらごめんなさい…)

早く大人になって身長がもっと伸びて
いつもあなたを守ってあげると言ったけど
僕が不安で眠れない時あなたにお願いした
神様に許されて僕が再び生まれ変わるその日も
誇らしい僕のお母さんになってください


歌詞はあとから調べたもので、聴いてるときはぽつぽつとしか単語拾えなかったんですけど、ウヒョクさんの真っ直ぐなお母様への愛情が伝わってきて泣きました…。ウヒョクさんは、お母様とはとても仲が良くて何でも相談するしずっと自分の味方でいてくれた、僕はママボーイ(※マザコンの意)なんだとにこにこしながら言ってて、もう天使かと…。初のコンサートが日本での開催になってしまったので、お母様が客席にいらっしゃるということはなかったと思いますが、ほんと是非とも直接お母様に届けていただきたい歌声でしたよ。     

『家族』テーマの2曲目はキム・ボムスさんの《ポゴシプタ(会いたい)》。ドラマの主題歌だったみたいで日本でも有名な曲らしいんですけど、韓流ドラマに疎い私は去年ヒョンリョルさんのコンサートでスヒョンさんが歌われたのをきっかけに知りました。ポップスを歌う時の声は普段舞台で聴く歌声とは全然種類が違って、そっかーこんな声も持ってるんだなーってうっとりしてしまった。こういうのももっと聴きたい。 ウヒョクさんはこの曲を亡くなった人を想う曲だと解釈していて、自分の周りにも家族を亡くした人がいて、そういう人たちの気持ちを考えて、生きている間に相手を大切にしなければという思いで歌ったとのこと。役者さんってやっぱり他人に対する共感力の強い方が多いんだろうとは思いますが、この人は優しすぎるくらい優しい人なんだなってのが伝わってきましたよー…ありがとう。べつに私のために選曲されたわけでもなんでもないんだけど、とにかくその気持ちにありがとうを言いたいです。
なんかふと《孤独な少年の話》でビクターの母の遺体の傍に跪くウヒョクアンリを思い出しました。ウヒョクさんは演出家から「君は君のままでアンリを演じればいいよ」と言われたとインタビューで語ってらっ しゃいましたが、ほんとにウヒョクさん自身が持ってるものがアンリのお芝居に出てるんだってことを感じられました。

ウヒョクさんはお母さんとはとても仲が良くてミュージカル俳優になりたいと伝えたときも「がんばれ~」(※日本語)って言ってくれたけど、お父さんとは少し距離があって、「え?ミュージカル?」と嫌そうな顔をされたそう。そりゃあ、ウヒョクさんがお姉ちゃんと絵を描いたりお菓子を作ったりして遊んでばかりいるところを見て心配してボクシングを習わせるようなお父さんですもんね…。フランケンの初日も、家族の中でお父さんだけが観に来てくれなかったとか。だけどある時、密かにお父さんが公演を観に来ていて少し離れたところから控室を覗いているのを見たと他の人に教えてもらったそう。それどこのドラマの脚本…?ビリー・エリオットみたいじゃないか…。

『家族』テーマの3曲目はスティービー・ワンダーの《isn't she lovely》うおおお大好きな曲ー!ノリノリでニコニコしながら歌うウヒョクさんの姿を思い出すと幸せな気持ちでいっぱいになる…。"Isn't she pretty Truly the angels best"ってそれまさにあなたのことです。あなたが天使です。

そしてウヒョクさんの趣味のお話。韓流ぴあのインタビューで一番気になったところといえばここですよ。「特技:ガンダムの絵を描くこと」ってさらっと書いてあってびっくりでしたよ。日本語少しわかるのはもしかして日本のアニメが好きだからですか?と聞かれ「はい。ワンピース、ナルト、すばらしい」(※日本語)やっぱそこなんだ…韓国の男の子、この2作品ほんと好きですよね。
そして日本のファンへのプレゼントということで、絵を描いてきてくれたウヒョクさん!!二組の白い運動靴にそれぞれカラーでチョッパーとルフィを描いてくれました!すごい!上手!それぞれ2時間ずつかけたらしい絵入りの運動靴が抽選で選ばれた2人に贈られました。(「出てこいチョッパ~」って言いながら抽選)しかしながら、なぜ靴…?色紙だったら4人にあげられたのでは…?靴、描きにくかったのでは…?実用的なものを、と考えてくれたのかな…?しかしサイズ的な問題で履けるわけでもないですし…?いや、そりゃまぁもし私が当たってたら有難く毎日履いて寝ますけどね???もう、絵がほんとに上手だったことよりも敢えての運動靴をチョイスしたってとこがツボに入ってしょうがなかった し、ただでさえ忙しい中で時間を割いて描いてきてくれたその気持ちにめっちゃ感動しました。天使、ですよね…。あ、個人的にはガンダムの方も是非見てみたいです。

あとお菓子作りもするとか…バレンタインやペペロデーにお姉さんが彼氏にあげるためのクッキーを代わりに焼いてあげてお小遣いを貰うそう。クッキー生地を混ぜるウヒョクさん、クッキーの型を抜くウヒョクさん…どの過程を想像しても和みすぎて溶けて椅子と同化しそうになるからほんとやめてください。こんな人が存在してもいいのか。この混沌とした世界に。宇宙の神秘に思いを馳せた瞬間でした。

最後のパート、まずはミス・サイゴンの《Why Got  Why?》を、なんと日本語で!!びっくり!!これを歌った理由は あとから出た記事にて語っていらっしゃいましたが、昨年日本のサイゴンのオーディションを受けるつもりで練習した曲だったのだとか。うわー出てほしかったなぁ…。発音もかなり自然で、もう少し練習すれば完璧になりそうだったし、声に合っていてとても良かった。オーディションを受けようとした話はまだフランケンが決まる前のお話なので、今はきっと韓国でたくさんオファーがある状態だとは思うのですが、日本のミュージカルに出ることにも意欲的になってくれてるのが嬉しい。日本版フランケンにも出てくれませんかね…。そして、きっとその機会があった時のために日本語を勉強しているんだろうな。ウヒョクさんの日本語力は、ただ日本のアニメが好きだからというレベルではないですもんね。

そして最後に畳み掛けるようにびっくり選曲。フランケンシュタインから《偉大なる生命創造の歴史が始まる》です。ビクター曲再び!《後悔》はまだわかるけど、これはー!超びっくり!会場を出る時に配布されたセットリストではここの部分《私は怪物》になっていたので、最初の予定から変更になったんだと思います。やっぱり思い入れのある曲だけにカラオケで《私は怪物》を歌うのは難しかったんでしょうか。 しかし《偉大なる~》も結構歌い込んでる感じがしました。もともとイ・ゴンミョンさんのファンだったわけですから、当然これも初演を観てからずっと歌ってきた曲なんでしょうね。普段聴けないような低音も聴くことができて、ウヒョクさんのポテンシャルの高さを感じました。いやしかし歌はすごく良かったけれど、ウヒョクビクターってちょっと想像できないなー…だけどちゃんと衣装着て生演奏で歌ってるところを観てみたくもある。10年後くらいなら可能性ある…?

アンコールはもう一度《君の夢の中で》。1曲目はとにかく緊張されてたので(インタビュー記事でもフランケンの初日より緊張したって言ってましたもんね…)もう一度これを聴くチャンスがあって良かった。今度は客席を観ながらしっかり感情を込めて歌ってくれました!

貴重な歌がたくさん聴けて、胸いっぱいでした…。韓流ぴあ様、ほんとうにありがとうございます。色々とファンを楽しませるための企画を盛り込んでくださって、感謝しかありません。またやってくれますよね…?よろしくお願いします。
一つ残念なことがあるとすれば、せっかくの初来日(昨年の時点でパスポート持ってないって言ってたということは、もしかして初海外…?)だったので日本に来て何を見たのか、何を食べたのかっていう話も聞きたかったってことくらいかな。ウヒョクさんは新人さんで、来ている人の中でもプロフィールについてまったく知らない方も多かったでしょうし、ネタも多すぎる人なので経歴の紹介に終始してしまうのは無理もないことはよくわかるのですけどね!知らなかった貴重なお話もたくさん聞けて、隅々までかわいくてめちゃくちゃ幸せでした。

最後に、ウヒョクさんに赤いニットを着せてくださった衣装ご担当の方に全力の「いいね!」をお届けしたい。ありがとうございます。


【3/10追記】

Astage様から詳しい公演後インタビュー記事が出たので追記します。そうそうこの話が聞きたかったんです!っていう痒いところに手が届くインタビューでとっても有難いです。

日本着いてからアレルギーでホテルから出られなかったんですね~それは残念…。スギ花粉?スギですか?くっそー…ウヒョクさんが来日するまでに東京中のスギを全て燃やしておくんだった…(冗談ですごめんなさい)カップじゃないラーメンは帰るまでに食べられたんでしょうか。気になる。  

そして一番突っ込みたいところ。

「日本のファンのみなさんはウヒョクさん(誤字ってますよ…)の笑顔が大好きです。バンビ(小鹿)ちゃんと言われてますが…」
「あはは、ホント?(日本語で)」

ってちょっと!バンビちゃんって呼び名そんなに広まってるだなんて聞いたことないですよ?大丈夫ですか?多分私だけですよ?バンビちゃんだなんて呼び名は気持ち悪かろう、しかもはたから見て誰のことだかわかんないしな、って思って最近自重してたのに!頑張ってウヒョクくんとかウヒョクさんとか呼ぶようにしようとしてた私の努力とは?まさかご本人にぶっこまれるとは思ってもみなかったので、他のファンの方々は「おまえと一緒にすんじゃねーよ」って思ってらっしゃるんじゃないかと戦々恐々 としております…。ほんとすいません…。でも笑ってくれてほっとしたのでたまに使わせていただきます…。  

そして《I Can’t Recall》が一番好きな曲なんだ!(フランケン以外で、ですよね?)この曲の歌詞、改めてウヒョクさん自身と照らし合わせて読むとぐっと来るな…

初めてだ こんな気持ち
私の心に満ちていた 隠しておきたい過ちも敗北感も
すべて消えてしまった あなたのおかげで
時が来た
暗かった私の過ぎ去った時間 もう戻らないだろう


グッズのクリアファイルに書いてあったメッセージも「今も夢見ています、みなさんと一緒に」だったし、ミュージカルに、フランケンに出会えて、果てしなく広がるウヒョクさんの夢に触れられて幸せでした~。

今の時点で次の予定はないとはっきりおっしゃってるということは、しばらくはお休みかもしれないですね。早く次の出演作品が決まって欲しいと思う反面、フランケンに随分注ぎこんでしまったので私これでしばらく冬眠できる、とちょっとだけほっとする気持ちもあります。次に何に出るか、結構大事だと思うので焦らずにゆっくり選んで欲しいです。

それから、「次は秋に」っていう言葉が嬉しい!期待してもいいですか!待ってます!花粉まき散らす木はすべて焼き払う!くらいの気持ちで待ってます!